5,000円台のOBD2診断機「LAUNCH CR529」をレビュー|ハイゼットカーゴS321Vで実際に使ってみた

車のエンジン警告灯が点灯した時、「何が原因なんだろう?」と思ったことはありませんか?
そんな時にあると便利なのが、車の故障コードなどを読み取ることができるOBD2診断機です。
私が使っているのが、LAUNCH(ローンチ)のCR529というOBD2診断機。
購入した当時は5,700円くらいでしたが、2026年10月現在でも5,980円ほどで販売されており、今でも5,000円台で購入できるようです。
実際にS321Vハイゼットカーゴで何度か使用しており、
- 故障コードの読み取り
- 故障コードの消去
- 各種センサーの数値確認
- O2センサーなどのグラフ表示
などができます。
しかも日本語表示に対応しているのが個人的にはかなり便利です。
この記事では、実際に使って分かったCR529の機能や使い方、注意点などを紹介します。
注意
CR529は故障の原因を調べるための診断ツールです。故障コードを消去できるからといって、原因を確認・修理せず警告灯だけを消すために使用することはおすすめしません。車の状態によっては走行を続けることで故障が悪化する可能性もあります。判断できない故障や自分で対応できない症状については、無理をせず整備工場などに点検を依頼してください。
LAUNCH CR529とは?

LAUNCH CR529は、車両のOBD2コネクターに接続して使用する故障診断機です。
私が購入した大きな理由の一つが、日本語表示に対応していること。
以前サンバーに乗っていた時、AliExpressで英語か中国語しか表示できない似たような診断機を購入したことがあります。
Google翻訳をカメラモードにして画面を読みながら操作していたので、これがかなり面倒でした(笑)。
結局、そのサンバーでは通信方式の関係でまともに使用できなかったのですが、その経験もあって「日本語で使える」というだけでもCR529は非常に扱いやすく感じます。
本体もそれほど大きくなく、ハイゼットカーゴならダッシュボードの収納スペースにも入ります。

車に積んでおいて、必要な時にすぐ使えるサイズなのも気に入っています。
なお、画面表面は傷が付きやすそうなので、気になる人はサイズの合う汎用保護フィルムを貼っておくといいかもしれません。
CR529はどんな車でも使える?
ここは購入前に注意したいところです。
私は基本的にS321Vハイゼットカーゴでしか使用していません。
そのため「この車種なら絶対に使える」といった適合については断言できません。
OBD2端子が付いていても、車両側の通信規格などによっては使用できない場合があります。
ダイハツの一部車種では使えない場合がある
ダイハツの一部車種では使えない場合がある
特に少し古いダイハツ車は注意が必要です。
前期型・中期型の一部、おおむね2007年12月~2010年8月前後には、ダイハツ独自のK-LINE(JOBD初期)通信を使用している車両があるようです。
そのため、OBD端子そのものが存在していても、CR529が対応する通信方式では診断できない場合があります。
実際、以前所有していたL275SミラではCR529を使用できませんでした。
「OBD端子が付いている=必ずCR529が使える」というわけではないので注意してください。
購入する場合は、自分の車の年式・通信規格・CR529の対応状況を確認することをおすすめします。
CR529は購入したら最初にアップデートした

私が購入したCR529は、説明書にも記載されていましたが、使用前にパソコンを使ってバージョンアップを行いました。
アップデート方法までこの記事に入れるとかなり長くなってしまうので、CR529のアップデート方法については別記事で詳しく紹介する予定です。
S321VハイゼットカーゴでCR529を使ってみる
それでは実際にS321Vハイゼットカーゴで使用してみます。
OBD2端子にCR529を接続する
アップデートしたCR529のOBD2カプラーを車両側のOBD端子に接続します。
S321Vハイゼットカーゴの場合、OBD端子は運転席の左足の上あたりにあります。
CR529は車両側から電源を取るため、別途電池や電源コードを用意する必要はありません。
OBD端子に差し込むと本体の電源が自動的に入ります。


キーをONにして診断する
CR529を接続しただけでも一部の操作はできますが、実際に故障診断を行う際には、画面にイグニッションをONにするよう表示されます。
エンジンを始動せず、キーをONの位置にして診断します。

CR529で故障コードを読み取る
CR529で特に役立っているのが、ECUに記録されている故障コードの読み取りです。
診断すると「P○○○○」という形でDTC(故障診断コード)が表示されます。
そのコードを調べることで、車両のどの系統で異常が検出されているのかを探る手掛かりになります。
P0420「触媒システム効率が限界値以下」
私のS321Vハイゼットカーゴでは、以前P0420が表示されたことがあります。
CR529の画面にも、
「触媒システム効率が限界値以下 バンク1」
と日本語で表示されました。

この時の故障については、別の記事で詳しく紹介しています。
P0300~P0302のミスファイアも確認できた
別の時には、
P0300
ランダム/複数シリンダーミスファイア検知
P0301
シリンダー1ミスファイア検知
P0302
シリンダー2ミスファイア検知
という故障コードが記録されていました。



この時の故障についても内容が長くなるため、別の記事として紹介する予定です。
こうして実際の故障事例と診断機の記事をつなげておくと、「診断機をどう使うのか」まで分かりやすくなると思います。
CR529では故障コードの消去もできる
CR529には読み取った故障コードを消去する機能もあります。
修理後にECUに残った故障コードを消去したり、エンジン警告灯をリセットしたりする時に使用できます。

故障コードは原因を確認してから消す
ここはCR529を使用する上で特に注意したいところです。
「警告灯が邪魔だから、とりあえず故障コードを消す」という使い方はおすすめしません。
故障コードは車が異常を検知した記録です。
まずコードを読み取り、何が原因なのかを確認し、必要な点検・修理を行うことが基本です。
故障コードを消しただけでは、当然ながら故障そのものが直るわけではありません。
自分では原因を判断できない場合や、安全に関係する故障の可能性がある場合は無理に触らず、整備工場などに相談しましょう。
CR529は各種センサーのデータも確認できる
CR529は故障コードを読み取るだけではありません。
車両から取得できる各種データをリアルタイムで確認できます。
私のS321Vでは、
- エンジン回転数
- エンジン冷却水温
- スロットル開度
- O2センサー出力電圧
- 短期・長期燃料トリム
- 吸気マニホールド絶対圧力
- 吸気温度
- 点火進角
- 大気圧
- 車速
- 制御モジュール電圧
など、かなり多くのデータを確認できます。





表示できる項目は車種やECUによって違うと思いますが、DIYで故障原因を探す際にはかなり参考になります。
O2センサーなどをグラフ表示できる
個人的に面白いと思うのがグラフ表示機能です。
数値だけでなく、センサーの変化をグラフとして確認できます。

触媒前後のO2センサーの動きを確認してみた
私はP0420が出た時に、触媒前後のO2センサーの動きをグラフ表示させて確認したことがあります。
数値だけを眺めるよりも、センサー出力がどのように変化しているのかを視覚的に確認できます。
もちろん、このグラフだけで故障箇所を100%断定できるわけではありません。
それでも、O2センサーや触媒などの状態を判断するための一つの材料として使えるので、DIY整備をする人には便利な機能だと思います。
CR529は日本語表示に対応しているのが便利
私がCR529を気に入っている理由の一つが日本語表示に対応していることです。
以前サンバーに乗っていた時、AliExpressで似たような安い診断機を購入したことがあります。
ところが英語か中国語しか表示できず、分からない部分はGoogle翻訳のカメラ機能を使いながら操作していました。
これがかなり面倒でした(笑)
結局、そのサンバー自体が対応するOBD2通信ではなかったため、まともには使用できなかったのですが……。
その経験もあって、CR529を使ってみると本体だけで日本語表示できるありがたさを感じます。

コンパクトなので車に積んでおける
CR529はそれほど大きな機械ではありません。
S321Vハイゼットカーゴならダッシュボードの収納スペースにも入るサイズなので、私は車内に積んでおくこともあります。

出先で突然エンジン警告灯が点いた場合でも、診断機を積んでいれば、その場で故障コードを確認できます。
これは結構安心感があります。
画面には保護フィルムを貼ってもいいかも
気になるところとしては、画面部分がプラスチックなので、使っているうちに細かい傷が入りやすいかもしれません。
工具箱やダッシュボードにそのまま入れておくなら、サイズを合わせてカットできる汎用の液晶保護フィルムを貼っておいてもいいと思います。
CR529を実際に使って感じたメリット・デメリット
CR529の良かったところ
実際に使っていて特に良いと思うのは、
5,000円台で購入できること、日本語表示できること、故障コードだけでなくライブデータやグラフまで確認できること。
そしてスマホやパソコンを毎回用意する必要がなく、OBD端子に差し込めば単体で使えるところです。
DIY整備で「とりあえず何の故障なのか確認したい」という用途にはかなり便利です。
CR529の気になるところ
一方で、当然ながら万能な診断機ではありません。
車種や通信方式によって使用できない場合がありますし、表示された故障コードだけで故障原因を断定できるわけでもありません。
また、基本的にはOBD2のエンジン関連診断を中心に考えた方がよく、メーカー専用の本格的な診断機と同じことができるわけではありません。
特に最近の車は色々な安全装置を含むセンサーや機器が付いていますので、それらを操作することはできません。
そのあたりを理解して購入する必要があります。
CR529はDIYで車を整備する人なら持っていてもいいと思う
実際に数年間使ってみて、CR529はある程度自分で車を整備する人なら、持っていてもいい工具の一つだと思っています。
エンジン警告灯が点いた時、
「何が起きているか全く分からない」
という状態と、
「P0420が記録されている」
「特定のシリンダーでミスファイアが出ている」
というところまで分かっている状態では、故障を調べる時のスタート地点がかなり違います。
さらにセンサーのライブデータやグラフまで確認できるので、故障原因を探す際の判断材料にもできます。
そして何より、日本語表示できるのが使いやすいです。
5,000円台で購入できる診断機として考えると、DIY整備をする人にはなかなか面白い工具ではないでしょうか。
ただし、繰り返しになりますが、故障コードが読めることと、故障を正しく診断・修理できることは別です。
分からない状態で故障コードを消したり、無理に修理したりするのではなく、自分で対応できないと感じた場合は整備工場などに相談してください。


https://matuken.org/auto/hijet0044









ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません