【整備手帳】サンバー,スライドドア ヒンジ交換 楽な方法
2021年12月31日スバル サンバー,整備手帳サンバー,スライドドア,ベアリング,ローラー交換,整備
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ドアパネル分解


ローラーの取外し



ドアの角にメクラされたシールを剥がすと,ヒンジを留めている3本のボルトが見えます。12mmのソケットを使うと外すことができます。ドアを閉め切ってしまうと取り外すことが出来ないので,取り外すスペースを残しながら半開きにしておきます。
テールランプを取外し,レール後端のキャップを外せばヒンジをローラーと一緒に後ろ側へ抜き取ることができます。
新旧比較

ヒンジのローラーの新旧比較です。真ん中のベアリングに付いている黒い部分がキモになります。古いのは劣化して無くなっています。そのため約5mmほどドアが下がってしまうんですね。となると,ドアのノッチとストライカーの位置が変わり,開閉に支障が出てしまうことになります。力を入れて開け閉めしないといけなくなるというね。


スライドドアヒンジは左右で品番が違います。絶版車なので部品が徐々に高くなっています。ヒンジはモノタロウにて一つ6000円強でした。
左側:62178TA032
右側:62178TA022
さらにそれぞれのヒンジには白い樹脂製のローラーが2つずつ付きます。62255YA000 こちらは一個300円くらいです。
ローラーだけ交換できる仕様だったらいいんですけどねぇ。
レールの清掃
ローラーが通る部分のレールはこの際に取り外して清掃します。レールの裏の部分もかなり汚れているのでそちらも清掃します。
取外し



ヒンジが外れているので,というかヒンジを外さずともレールだけ外すことも可能なようです。外してみて気づきましたが,その場合ドアがどういう動きをするのかは不明です。
クオーターパネルを外すとレールを固定するナットが3つあるので外します。レール先端のボルトを外し,後端の+ネジも外すと,レールを車体から取り外すことができます。
清掃


これまでの汚れがたっぷりついていました。コンパウンドも使用しながら,きれいに清掃しました。最後はワックスもかけておきました。


右側を作業する際にも,同じように清掃しました。赤い液体はコンパウンドです。
ヒンジ取付と調整
ヒンジの取付は逆の手順で付ければいいだけなので,簡単なのですが。時間がかかるのが調整です。取り付けた位置で終わりというわけではありません。ドアの高さを前後端で調整してその位置で固定する必要があるためです。
高さ調整

高さ調整は,二つのジャッキを使って行いました。


それぞれ,内張り剥がしのヘラを使って微妙な位置調整を行います。実は片側を作業した時点で楽に行える方法を見つけてしまいました。
隙間から狙う

通常は調整したらヒンジの固定ボルトを締めて,ドアを楽に開閉できるかどうか~と何度か繰り返す必要があります。
ですが,隙間からノッチとストライカーがちょうど真ん中に合うように高さ調整しておき,前側はドアとボディのプレスラインが合うように調整した状態で固定すると比較的簡単にバッチリ合うということがわかりました。
完成


ドアの調整が一番時間がかかると,作業前に調べた情報ではどのサイトでも述べられていたのですが,上記の方法をひらめいて作業したら簡単に終わりました。
ドアをぶつけたりして全体が歪んでいる場合などには同じ方法は使えないかもしれませんけどね。
先ほども書きましたが,サンバーは絶版車になって数年経ちます。どんどん部品の価格が上がってきているので,専用部品などは早い段階で入手して交換しておくことをお勧めします。
いつかは,すべてのショックアブソーバーも交換したいんだよなぁ。
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