【整備記録】タイカブ100 ナックルガード 流用取り付け
これまでも度々整備していた友人のタイカブですが,以前市販のナックルガードをどうにかして取り付けられないかと依頼がありまして,作業したときの記録です。タイカブはスクーターのようにカウルが付いているものがほとんどのため,汎用のハンドルカバーくらいしか取り付けられませんでした。
国産カブのようなナックルガードのほうが,仕事で使用するには便利なのですがポン付けはできないという。
今回は試行錯誤して頑張って取り付けてみました。
取り付けをイメージする
こんな感じに取り付けられればいい感じです。国産カブと違ってミラーの取り付け位置が内側に寄ってるんですよね。なので,延長してあげなければいけません。
ミラー部分は,すでに色々スペーサーが噛ませてあるので,うまく固定できそうです。
ホームセンターで調達した5cm長さの鉄のステー,こちらを使います。
イメージではこんな感じ
加工取り付け
ステーの方は,穴の径を9mmへ拡大加工しておきます。元々は6mmくらいだったかな。
購入したナックルガードの方は,干渉する部分をカットします。マスキングはカットの際の定規のつもりで使いました。
カットしたら取り付け,干渉具合を確認を左右で繰り返します。本固定した際に,車体とナックルガードに5mm程度の隙間ができるまで加工していきます。干渉させておくと,振動で音が出たり,傷が付く原因になるためです。
完成
無事に取り付けることができました。ウインカー部分の干渉もありません。グリップもしっかりと覆ってくれています。
左側は鑑賞しているように見えますが,ちゃんと逃しています。右側もOKです。角度を換えたらもう少し隙間を広げることもできます。冬の隙間風を極力少なくするためにもギリギリの隙間にしてみました。走行中の振動でブレて車体に当たるかもしれませんが,これはオーナーの希望だったのでヨシとします。
フロントブレーキレバーとの干渉も無しです。指を入れる隙間も十分にあります。
元々ミラーのネジ部分に被っていたゴムカバーはそのままでは取り付けられないので切り込みを入れて差し込んで固定しました。それでもひしゃげるけど問題ないでしょう。
オーナー曰く
バイクをオーナーに返してしばらく仕事で使用してもらいました。なんでもっと早く付けなかったんだろうって大変喜んでおられました。多少の雨なら手元が濡れることはなくなりました。冬場の冷たい風によって手袋しててもかじかむということが全然ない!と言っていました。見た目はちょっとダサくなりますが,実用性はかなり上がったと思います。
タイカブなどのバイクに国産カブのナックルガード,取り付け部分が違うため少しオフセットさせて加工すれば問題なく取り付けることができます。色は白しかないので,ミッチャクロンを塗って好みの色に塗装させてあげるのもいいと思います。↓の画像が私が自分のナックルガードを塗装したときの例です。チッピング塗装しています。
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