【分解整備】《タイカブ100 HA06 型》シリンダーヘッド 流用 各部サイズ
2021年7月9日その他バイク,バイクHA06,カブ,カブ100,シリンダーヘッド,スーパーカブ,タイカブ,タイホンダ,ヘッド,各部サイズ,流用
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仕事の同僚の方が乗っている,タイホンダ製のカブ100カスタムの整備をしました。シリンダーヘッド付近からのオイル漏れがあるらしく,ガスケットを総交換することにしました。分解整備しながら,もしかしたら国産カブに流用できそうなヘッドだったので,サイズを測りながら記録してみました。流用の参考にしていただければと思います。
詳細はホンダのホームページに書いてありますのでリンク先を見てもらったが一番です。
外装を見てもわかるように,国産カブとけっこう違うところが多いです。基本デザインは同じですが,外装がスクーターのように覆われてたり,メーター周りも充実してますね。エンジンは,腰上は国産のキャブタイプのカブとほぼ同じで,腰下だけ仕様が違います。
オイル漏れ修理,分解整備
分解開始
こちらが今回の修理ターゲットのシリンダーヘッドです。走行距離7万km超え,20年以上酷使されたエンジンです。分解整備は今回が初めてだそうです。オイルが滲みまくっていて,どこから漏れてるか分かりません。たぶんあらゆる部分のガスケットから染み出してきているんじゃないかなと思われます。
どんどん分解していきますが,キャブとエアクリーナーボックスが邪魔なので最初に撤去します。その後,フライホイールのTマーク(圧縮上死点)とカムスプロケットのマークを合わせておきます。これは国産カブだけでなくすべてのエンジンでも同じ作業です。
ピストン&シリンダー
カブ系のエンジンは慣れたもので,サクサクっと分解していきます。カーボンで真っ黒になったピストンが現れ,燃焼室もものすごく汚れています。シリンダー内壁はクロスハッチが残っていて状態としてはまだ大丈夫です。定期的にオイル交換はしていたようなので,ピストン&ヘッドの経年の汚れを除けば状態は良いですね。
ピストンヘッド洗浄
今回はオイル漏れ修理だけです。圧縮抜けもないので,ピストンリング等の交換はせず,洗浄だけにします。使ったケミカルは,KUREの高浸透パーツクリーナーです。初めてコレ使いましたが,洗浄性能の高さにびっくりです。真っ黒だったピストンヘッドが綺麗になりました。ワイヤブラシでゴシゴシなどはしていないです。ナイロンブラシだけでこんなにキレイに。
シリンダーヘッド分解
シリンダーヘッド分解しながら,観察していきます。タイカブ100のヘッドは,デコンプが付いてるんですね。一般的に,排気量の大きいバイクに使われてる場合が多い装置です。デコンプを使った始動の方がエンジンには優しいと言いますね。
最初はバルブを外す予定ではありませんでしたが,汚れがひどいので分解することに。急遽友人よりバルブスプリングコンプレッサーを借りてきました。無くても外すことはできますが,逆に付けるときに不便になります。
バルブとスプリングを外しました。吸気側はそれなりの汚れ方ですが,排気側はバルブシートが傷んでますね。排気漏れなどはなさそうですが。先ほどのパーツクリーナーとブラシとスコッチブライトを使って清掃します。
洗浄しました。バルブは擦り合わせも行いました。擦り合わせは我流でおこなったので,ここでは割愛します。あとは組み立てていくだけです。
シリンダー
スーパーカブ100ですが,実際の排気量は97ccです。ちなみに私が乗っているカブ90も実際は85ccだったりします。
シリンダーヘッドはアルミ製なので,古いガスケットを撤去する際は母材に傷をつけないように気を付けるのですが,シリンダーは鋳鉄なのでガシガシとスクレーパーが使えるのですが,シリンダーのベースガスケットを撤去するときにものすごくやりづらかったんです。最初は気づかなかったんですが,紙ガスケットの間にアルミのガスケットがサンドイッチされた構造でした。
新しく取り付けるガスケットも同じ構造になってました。ちなみに同じ形のエンジンを持つ国産カブはただの紙ガスケットです。
各部サイズ
シリンダーヘッド
インテーク
インマニの部分は22mm
インマニのキャブ側は20mm
取付幅もカブ50や90と同じでした。
エキマニ
ノギスが届かないので,ほぼ目視ではあるが,排気側は約20mm
燃焼室
吸気側ポート内径,約20mm
排気側ポート内径,約17mm
吸気バルブ傘直径,約23mm
排気バルブ傘直径,約20mm
バルブスプリング外側,長さ約35mm
ヘタりもあると思うので目安で
バルブスプリング外側,外径約22mm
バルブスプリング内側,長さ約32mm
ヘタりもあると思うので目安で
バルブスプリング内側,外径約16mm
燃焼室,スキッシュエリアも含めて約51mm
ピストン直径が約52mmです。
カムシャフト(カム山直径)
排気側,カム山直径約26mm
リフト量は測り忘れました。
吸気側,カム山直径約26mm
排気側と同じですね。
キャブレター
エンジン側内径,約19mm
国産カブと同じキャブのようです
中も同じですね。
メインジェットは,#72
スロージェットは,#42
ざっと外観しただけでも,流用は可能と思われます。カムの取付ボルトも中華エンジンでよく見る3点止めではなく,純正の2点止めなのでカムの変更も簡単にできそうです。ポート内径が大きくなるので,純正流用でカスタムするのに向いてますね。もしかしたら,カブ90とかのヘッドと同じなんじゃないかしら。
組み立て
オイルを注油しながらガスケットを新しくしていき,最後はヘッドをトルクレンチを使い11Nで締め付け。その他の部品をすべて取付て試運転して以上がなければ完成です。
ゆっくり作業したので,合計しても半日くらいで終わりました。
番外編
ウインカースイッチ修理
ウインカースイッチのノッチ部分がとても軽くなっていて振動でウインカーが切れたり,軽く当たっただけでウインカーがONになったりしてしまうということを聞いていたので,分解してみました。
内部が劣化してすり減っていますね。ボールの内部には小さいスプリングが入っていたようですが,経年劣化による金属疲労で破断していました。代わりにOリングのゴムを1.5mmほどの長さで切って入れてみたらいい感じになったので,それで修理完了とします。組み立てながらグリスアップもしておきます。
古くてあまり見ないバイクですが,一応まだ部品は出るようです。しかしカブも何代もモデルチェンジしてるので,近い将来部品がストップしそうですね。
今回はとても勉強になりました。腰下をばらすことがあればまたレポしてみたいと思います。
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