【整備手帳】 ミラ L275s フロントハブベアリング交換 失敗あり
数ヶ月前に高速を走った後くらいから、40km~60km付近でダンプのタイヤノイズのような異音が助手席側からするようになりました。どうも速度が関係しているということはハブベアリングが疑わしいということに、一度気になるとずーっと気になるので、友人の助けを借りてハブベアリングを交換することにしました。
ハブベアリング交換
ナックル取り外し
店開けるくらい道具を持ってる、元ダイハツディーラー整備士の友人のところで作業しました。さすがにハブベアリングともなると特殊工具が必要になってきますし、経験者とやれば安心できます。ナックルの取り外しも片側5分くらいで終わりました。作業は片側ずつやります。そうすればもしなにかトラブっても事が大きくならないので
ドライブシャフトが固着してたりするのかなと思ったけど、元々グリスが塗られてるようで簡単に抜けてくれました。ミッション側が抜けないように注意します。抜けたらCVTオイルがダダ漏れになるのでね (^_^;)
異音がしてた助手席側は、手で回してもゴロゴロ言ってる感じはあまりなく、荷重がかかってスピードが出たら異音がしてたんやろなという程度でした。でも新品と比べると劣化してるのが分かります。
ハブの取り外し
ナックルが取り外せたら次は圧入されているハブの取り外しです。ベアリングに刺さっている中心部分だけを抜く必要があります。ココで特殊工具が必要になってくるわけですね。
友人の買って一度しか使ってないという中華プレス機を利用して抜きます。このプレス機、精度がグダグダだけど一応使えるという代物だそうです。車・バイクの整備をするなら欲しいツールのひとつではあるけど、使用頻度は高くないんですよね(^_^;)
ハブを抜くとハブシャフト側にベアリングのインナーレースの片側が必ずくっついてくるので、タガネやプーラー等を利用して抜きます。叩くとどうしてもシャフトに傷が付くので、ヤスリで修正模する必要があります。(写真は取り忘れました)グラインダーを使ってインナーレースを破壊する方法もありますが、プーラーがかけられるくらいの隙間を作ったらプーラーで抜くのが簡単で安全です。(ベアリングのインナーレースは左右で分割できるように作られてます)
ベアリングの抜き取り
ベアリングを抜き取る前に、固定のために入っているスナップリングを撤去しておきます。そして、裏側からベアリングのサイズに合わせたソケットを利用して抜き取りました。
ベアリング圧入
今回使用したベアリングはこちらです。型式や年式で使われてるものが色々あるみたいなので、必ず調べてから購入します。このミラにはABSが付いているので、対応するベアリングを使用します。ABSセンサー側部分には磁石が付いててコレでタイヤの回転を読み取るようです。1つ2500円ほどでした。
清掃したナックルに新しいベアリングを圧入していきますが、ベアリングの外側に圧入しやすいように薄くグリスを塗って入れていきます。
ベアリングが無事に圧入できたら、スナップリングをはめて、次にハブを圧入します。圧入の際に、裏側にあたるベアリングのインナーレースが抜けないように、当てを必ず入れて圧入します。あとはハブを圧入して止まるところまで入れていきます。
組み立て
無事に圧入できたら、回転させたりして違和感が無いか確認して、組み立てて片側作業完了です。それにしてもプレス機は偉大です。自作の道具で交換される方もいるようですが、特殊工具のある無しで作業のはかどり具合が全然違います。
最初プレス機を使わない特殊工具を購入して交換することも考えていましたが、こちらもめったに使うことのない道具なので悩んでいたので助かりました。
失敗編
片側うまくいって、反対側のベアリングを抜いて新しいのを入れてあとはハブを取り付けるだけってところで、やらかしてしまいました。よりによって2人ともミスに気づかずという…。ハブを入れる時にベアリングのインナーレースが押し出されないように当てを入れるのを忘れてハブを圧入してしまいました。
結果インナーレースが押し出されてしまい新品のベアリングが使用不能になるという凡ミス(;´д`)トホホ…
どうにか戻して使えないかやってみましたが、一度分解されたベアリングは脱臼してるようなもので手で回しても異音を感じるという。
こんなサイズのベアリングなんてその辺に売ってるわけもないので、近隣の車屋に聞いてみたりしても在庫してるはずもなく、ダイハツのパーツセンターに高速使っても往復1時間かけて直接買いに行きました。1個4700円(ToT) でも在庫してくれててよかった。地味に痛い勉強代です。
実は作業前に万が一の事も考えてベアリングは3つ買っておくといいよと言われていたんですが、プロも付いてるし大丈夫やろ~って必要数しか買わなかったのが悔やまれます。次からは1,2個余分に買っておくことにします(^_^;) 凡ミスをやらかさないように二人で慎重に取り付けて作業終了しました。
試走
作業終了して試走してきましたが、綺麗さっぱり異音は消えていました。プラシーボだろうけど、走りも滑らかに感じます。これでさらに10万kmは大丈夫でしょう。
総走行距離は記録し忘れましたが12.5万kmくらいだったかと
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