【整備記録】カブ90 エンジン分解
2021年9月18日スーパーカブ90,バイクエンジン,エンジン分解,カブ90,スーパーカブ,ボアアップ,整備記録
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作業台を作成した後は,エンジン分解開始です。前オーナーの時は乗らずに数年放置されてたものだったので,色んなところに錆びが出ていてけっこう苦労しました。カブの横型エンジンはもう手慣れたものです。それでも今回のエンジンは錆びが多く苦労しました。
フライホイール側分解


腰上分解


クラッチ側分解


クラッチ側は,譲ってもらったときにクラッチディスクを交換してるので分解がやりやすかった。ガスケットの張り付きもなかったので,そのまま再利用できそうな感じ。ネジの固着もなかった。クラッチ本体を分解するときは,これまた専用の道具が必要になります。さらに分解していく場合は,スナップリングプライヤーとかも必要に。

1年前にクラッチのオーバーホールして,メーター読みで約3,000km程度しか走ってないけど,汚れは結構たまるもんです。
錆びとの戦い


譲り受ける前は,放置されてた車両だったので錆が色々と邪魔をしてきます。クランクケースを割る際にこのシャフトがどうしても抜けないという状態に,元に戻して観察してみると,反対側の外に出てる部分(赤の部分)が錆びていてほんのわずかに径が太くなっているのが原因でした。耐水ペーパーで磨いて錆びを落とすとすんなり抜けてくれました。


無事にクランクケースを半分に割ることができたのですが,今度はスタッドボルトが1本だけ錆びて抜けないという。残り3本はダブルナットで外せたが1本だけ外れませんでした。バイスプライヤーを使ってなんとか取り外せましたが,今度の原因はノックピンの錆びが原因でした。
シリンダーヘッドの錆び


次の問題はシリンダーヘッドのマフラースタッドボルトの錆びです。こちらも交換予定ですが,外れる気配がありません。一晩潤滑剤を吹いて浸透を試みたり,バーナーで炙って急冷してみたり,根元に穴をあけてみたりなど色々試すも外れる気配が無し。


ミニサイズのパイプレンチとすべり止め液を使ったらあっけなく緩んでくれました。
反対側は収拾付かず

反対側も同様の手順で外そうと試みたが,途中で折れてしまいました。残った小さな部分を使ってバイスプライヤーなどで外そうとするも,削れてどんどん細くなっていくばかり。まったくびくともしません。


どうしても外すことができず,グラインダーで面で切って穴をあけようとするも,バーナーで炙ったことによって焼きが入ってしまっていて,ドリルでも穴が開かず。もう最後の手段と思い,リューターで一部を切り取り,やっと摘出できました。マフラーの取付には問題なく,マフラーを支えるほどの強度が求められるわけでもないので,とりあえずそのままに,必要が生じれば金属パテで補修しようと思ってます。
一応分解はできましたが,思ったより錆びがひどくこの後も意外と苦労しました。続く作業は次のブログにて。
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