【整備記録】カブ90 ボアアップ シリンダーオイルジェット & クランクケース加工
2021年9月21日スーパーカブ90,バイクオイルジェット,カブ90,クランクケース,シリンダー,スーパーカブ,ボアアップ,加工,穴加工
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カブ90の場合無加工でボアアップする場合は,97ccまでになりますが,今回は107ccにします。そのためクランクケースを加工する必要があります。さらにシリンダーのピストンスカート部分の潤滑を兼ねてオイルジェット穴加工をします。今回の加工を真似される方は自己責任でお願いします。


クランクケース加工



ノーマルの85ccシリンダーは外周2mmほど隙間がありました。ノックピンで位置決めされているので,これでもいいんですね。
クランクケースを合わせてみると,どの辺りを削ればいいかがだいたい分かりますね。上部のスタッドボルトの部分にほんの少しの出っ張りがあります。ここが干渉してる感じですが,一応チェックしてみたいと思います。

加工の位置決め



シリンダースカート部分にマスキングテープを貼って油性マジックを塗ります。その状態で合わせたクランクケースに差し込んでグリグリと回すと,干渉してるところにマジックの色が付くということです。どこかのブログでこの方法が書かれていたので,真似させてもらいました。予想通り出っ張っていた部分を削ればよさそうです。
養生


削る際の養生はしっかりと行います。洗浄すればいいのですが,非常に細かい削りカスが出てくるのと洗浄では落としきれなかったり,ミッションのベアリングに噛み込んだりするのでしっかりと行います。あとは,リューターで削るだけです。私はリューターを使いましたが,ここだけ削るのであれば棒やすりや紙やすりを駆使しても加工できるかなと感じました。削った後は,養生を取らずにパーツクリーナーなどを使って洗浄します。
加工完了


加工は簡単に完了です。洗浄後はスタッドボルトも交換しました。スタッドボルトは伸びる方向に劣化するのと,古いのは錆びていたので交換です。腰上を分解するたびに交換するのが勧められている部品でもあります。車の場合は再使用不可ですしね。
シリンダーオイルジェット加工


ピストンスカート部分の潤滑と冷却を兼ねて,オイルジェット穴加工をします。オイルジェットといっても,オイルをシャワーのように噴霧させるというわけではないです。オイルポンプ直後の部分にまずポンチで位置を決めて,2.5mmでザグリを入れたあと,0.8mmの穴を開けました。アルミシリンダーだからやりやすいです。この加工をする場合は,強化オイルポンプは必須になります。

クランクケースのオイル噴出口も1mmに拡大加工しようと思ったのですが,カブ90はすでに1mm以上だったようです。1mmのドリルビットがスカスカなうえに少し遊びがあるようなので,おそらく1.2mmくらいの穴径なのではないかなと思います。これはこのままにします。
今回の作業はここまでです。ボアアップだけの予定だったのですが,どうせクランクケースまで分解するのであれば4速化もしたいなということになって調べたところ,思ってたより安くで出来そうな部品を見つけましたので,次はその点について扱いたいと思います。
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