ミラ L275Sのエンジンマウント交換方法!異音改善の効果とDIY作業の注意点

2023年11月18日ダイハツ ミラ L275S,車L275S,エンジン,エンジンマウント,ダイハツ,ミラ,交換

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以前、ミラ L275Sの足回りから発生する異音を改善するため、サスペンションのアッパーマウントを交換しました。

ところが、残念ながら異音は解消せず……。

そこで今回は、次の原因として疑っていたエンジンマウントを交換することにしました。

特に助手席側のエンジンマウントは劣化しやすいという情報もあったので、運転席側と助手席側の2カ所を交換します。

結果から言うと、交換によって異音は一部改善しましたが、完全には消えませんでした。

そして何より、助手席側の交換が予想以上に大変でした。

今回は実際の交換作業や苦労した部分、交換後の変化などを紹介します。

ミラ L275Sのエンジンマウントを交換する理由

エンジンマウントは、エンジンやミッションを車体に固定するとともに、振動が車体へ伝わるのを抑える役割を持っています。

内部にはゴムが使われているため、経年劣化によって硬化したり、亀裂が入ったりすることがあります。

劣化が進むと、振動が大きくなったり、エンジンの揺れによって異音が発生したりすることもあります。

今回のミラでは、段差などを通過した際に発生する異音が気になっていました。

すでにアッパーマウントを交換しても改善しなかったため、次はエンジンマウントを疑ってみることにしました。

エンジンマウントの交換箇所と作業時間

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

ミラ L275Sには、運転席側、助手席側、そして後方のミッションと車体をつなぐ部分にマウントがあります。

今回交換したのは、運転席側と助手席側の2カ所です。

後方のマウントは今回は交換を見送っています。

実際にかかった作業時間は以下のとおりです。

交換箇所作業時間
運転席側約30分
助手席側約3時間

運転席側は比較的簡単でしたが、助手席側はとにかく大変。

事前に面倒な作業だとは聞いていましたが、予想以上でした。

正直、二度とやりたくない作業の上位にランクインしましたね。

運転席側エンジンマウントの交換方法

運転席側マウントの取り外し

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

まずは運転席側から交換していきます。

運転席側のマウントは、上側から2本、下側から1本のボルトで固定されています。

最初に下側のボルトを取り外しました。

このボルトは奥まった位置にあるため、ソケットレンチにエクステンションバーを何本もつないで作業します。

長く延長する必要はありますが、工具さえ届けば取り外すことはできます。

下側のボルト外すときは一番最初に外しますが、付けるときも一番最初に取り付けます。理由は後述

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

続いて上側の固定ボルトを取り外します。

注意したいのは、マウントを取り外すとエンジンを支える部分がなくなることです。

そのため、作業前にエンジンを適切な位置で確実に支持しておく必要があります。

その後、エンジン側の固定ボルトを取り外してマウントを取り出します。

エンジンマウント交換

車体側ボルトを外すのに、周りのステー類などは前もって外しておきます。

運転席側、新旧エンジンマウントの比較と部品品番

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

取り外したエンジンマウントと新品を比較してみました。

今回使用した運転席側の部品品番は以下のとおりです。

運転席側:12305-B2210

※品番は今回の車両で使用したものです。年式や仕様によって異なる可能性があるため、購入時には車台番号などで適合確認が必要です。

新品と取り外したマウントを比較すると、意外なことに運転席側はほとんど劣化していませんでした。

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

1枚目が新品、2枚目が外したもの。ゴム部分もそれほどヘタっておらず、上部のステーとの隙間もほとんどありません。

今回の異音の原因は、運転席側ではなかったのかもしれませんね。

新品マウントの取り付けと締め付けトルク

エンジンマウント交換

新品のマウントを取り付けます。

ここで重要なのが、最初に取り外した下側のボルトです。

このボルトには2カ所ネジが切ってあり、先に差し込んでおくことでマウントを取り付ける際のガイドになります。

そのため、取り付け時も下側のボルトを先に差し込んでおきました。

エンジンマウント交換

位置を合わせながら新品マウントを取り付け、最後にトルクレンチで締め付けます。

今回の作業で使用した締め付けトルクは以下のとおりです。

  • ボディ側:48N・m
  • エンジン側:41N・m

※当時の作業記録に基づく数値です。実際の作業では、対象車両の整備書で締め付け箇所と規定トルクを確認してください。

これで運転席側の交換は完了です。

ここまでは比較的順調でした。

助手席側エンジンマウントの交換方法

続いて助手席側です。

こちらは運転席側とは違い、かなり苦労することになりました。

バッテリー・ABSユニット周辺の取り外し

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

助手席側はバッテリーとバッテリー受けを外すと見えますが、外すのはとても大変です。

今回の作業で最も苦労したのが、バッテリーを支えているステーです。

このステーをずらさないと、エンジンマウントを取り出すことができません。

何とか外さずに作業できないか試してみましたが、結局無理でした。

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

ABSユニットを固定しているボルトやナットが奥まっていて工具が入りにくく外しにくいのなんの。

ヒューズボックスもボルトを抜いて少しズラすのが精一杯

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

手探りにやるので、外さなくてもいいところを外して余計にめんどくさくなったりと大変でした。

1枚目のABSユニットにつくゴムブッシュが付いた上側のナットは外さないほうがいいです。

助手席側も下からボルトが刺さっていますのでこちらも外します。

エンジンマウント交換

こちらのステーは、ABSユニット、ハーネス、ヒューズボックスを固定しているものです。

ひとつで数種類のステーを兼任してるのでこれも厄介です。

エンジンマウント交換

マウントのボルトをすべて外す前にこちらも下から支えておきます。

エンジンオイルパンと違ってCVTオイルパンは厚さが薄いので、ウレタンマットを挟んで変形を防止しておきました。

最大の難関!バッテリーステーの取り外し

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

今回の作業で最も苦労したのが、バッテリーを支えているステーです。

このステーをずらさないと、エンジンマウントを取り出すことができません。

何とか外さずに作業できないか試してみましたが、結局無理でした。

特に厄介なのが、バッテリーステー下側の2本のボルト。

ミッションとボディの狭い隙間にあり、工具が非常に入りにくい位置にあります。

しかも、ボルトを緩めても指が入る程度の隙間しかありません。

「どうしてこんなところにボルトを取り付けたんだ!」

と、思わず設計者に文句を言いたくなるほどでした。

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

取り外すだけでも大変ですが、取り付ける時はもっと大変です。

この部分の作業には、ラチェットめがねレンチがあると便利でした。

狭い場所で少しずつボルトを回せるので、こういう作業には欠かせませんね。

エンジンマウント交換

バッテリーステーをずらしても、まだ簡単には外れません。

ABSユニットやヒューズボックスが邪魔になるうえ、マウント周辺の突起部分も引っかかります。

まるで知恵の輪を解くように、角度を変えながら何とか取り外しました。

文章では説明しにくいのですが、実際に作業するとこの大変さが分かると思います。

助手席側エンジンマウントの新旧比較

エンジンマウント交換

マウントに色々なものを固定するステーの役割にもなっているので変な形になってます。

これが整備をしずらくしてるんですよね。

部品品番:12306-b2035 助手席側

エンジンマウント交換
エンジンマウント交換

新品と取り外したものを比較すると、運転席側とは違って明らかに劣化していました。

ゴム部分に隙間ができているうえ、一部は切れかけています。

触ってみても、取り外したマウントの方が柔らかくなっていました。

やはり助手席側はかなりヘタっていたようです。

ちなみに、今回購入した新品は対策品に変更されていました。

ゴムも新品の方が硬く、しっかりしています。

これなら異音の改善も期待できそうです。

エンジンマウント交換

新品マウントの取り付けと締め付けトルク

エンジンマウント交換

新品のエンジンマウントを取り付けていきます。

基本的には取り外した時と逆の手順ですが、これがまた大変でした。

特にバッテリーステー下側のボルトと、ABSユニットの固定に苦労します。

狭い場所での作業なので、工具の選び方も重要ですね。

エンジンマウント交換

新品のエンジンマウントを取り付けていきます。

基本的には取り外した時と逆の手順ですが、これがまた大変でした。

特にバッテリーステー下側のボルトと、ABSユニットの固定に苦労します。

狭い場所での作業なので、工具の選び方も重要ですね。

今回の作業で使用した締め付けトルクは以下のとおりです。

  • ボディ側:48N・m
  • ワッシャー付きボルト:75N・m
  • 下側のボルト:36.8N・m

※当時の記録値です。実際の作業では整備書の規定値を確認してください。

トルクレンチで締め付け、周囲のステーや取り外した部品を元に戻します。

これでようやく助手席側の交換も完了です。

運転席側は30分程度だったのに対し、助手席側は約3時間。

いやぁ、本当に疲れました。

エンジンマウント交換後の異音改善効果

さて、肝心の異音は改善したのでしょうか。

結果は、一部改善しました!

これまで段差などを通過した際に発生していた異音の一部が消えました。

どうやらミッション側が揺れることによって、音が発生していた部分もあったようです。

助手席側のエンジンマウントは明らかに劣化していたので、交換した意味はあったと思います。

ただし、残念ながら異音が完全になくなったわけではありません。

どうやら複数の箇所から発生している音が重なって、一つの異音のように聞こえていたのかもしれません。

今回の交換で原因の一つは改善できたようですが、まだ別の原因が残っているようです。

次に疑っているのはロアアーム。

異音対策はまだまだ続きそうですね。

まとめ|助手席側の交換は想像以上に大変だった

今回はミラ L275Sの運転席側と助手席側のエンジンマウントを交換しました。

運転席側は比較的簡単に交換できましたが、助手席側は周囲の部品が邪魔になり、想像以上に大変な作業でした。

特にバッテリーステーの取り外しは、もう二度とやりたくないと思うほどでしたね。

肝心の異音については、一部改善したものの完全には解消しませんでした。

それでも、助手席側のマウントは明らかに劣化していたので、交換して良かったと思います。

エンジンマウントの劣化が疑われる場合は、交換によって振動や異音が改善する可能性があります。

ただし、異音の原因は一つとは限りません。

今回のように交換しても完全には解消しない場合があるので、事前の点検は大切ですね。

それにしても、助手席側の整備性はもう少し何とかならなかったものか……。

今回もなかなか大変なDIY整備でした。